猫の屋内飼育・不妊手術のススメ
猫はお散歩が必要ないなど、手軽に飼うことができることから、近年、その飼育数は犬を上回っています。
その一方で、猫を屋内外への出入りを自由にすることにより近隣へのふんや車に傷を付けるなどの被害、望まない妊娠による子猫の誕生など猫の問題は地域問題として深刻になってきています。
猫が好きな人も、嫌いな人も、どちらも不快な思いをすることがないように猫を飼う際には以下のことに気を付けましょう。
猫の屋内飼育のススメ
昔から猫は自由に歩き回り、屋内外への出入りを自由にして飼われるのが一般的でした。しかし、猫を外に出すということは様々なリスクがあります。
1.交通事故の危険性
道路上で車にはねられた猫をよく見かけます。不幸な事故をなくすためにも、猫は屋内で飼育しましょう。
2.伝染病の危険性
外へ出る猫は野良猫との接触の機会が多く、様々な伝染病感染の危険があります。
3.望まない妊娠の可能性
猫は繁殖力の非常に強い生き物であり、外へ出たメス猫が野良猫と交尾し、妊娠して帰ってくることがあります。産まれた子猫を飼えないのであれば、望まない妊娠は避けるようにしましょう。
4.近隣への迷惑
外へ出た猫は飼い主の知らない間に近隣でふんをしてしまったり、車を傷つけてしまったり、畑を荒らしてしまったりなどの被害を与えることがあります。
猫は屋内でも十分に飼える動物です。猫を外へ出すことのリスクを考え、あなたの大切な猫を守るためにも、屋内飼育に努めましょう。金武町役場でも猫の屋内飼育を推奨しています。
猫の不妊手術のススメ
猫は繁殖力の非常に強い生き物です。交尾によって排卵が起こるので、交尾をすれば高い確率で妊娠します。また、猫は1年に3~4回出産をし、1度に3~8頭(平均5頭)子供を産みます。産まれたメス猫も早ければ4カ月で妊娠が可能になり次の世代が増えてしまいます。
猫の不妊手術は、猫の繁殖を抑制するだけではなく、猫を飼う上での様々な利点があります。
メス猫の利点
- 望まない妊娠がなくなる。(捨て猫が減る)
- 卵巣、子宮の病気のリスクがなくなる。
- 性ホルモンに関係する乳腺腫瘍などの病気のリスクが低くなる。
- 発情期特有の困った行動がなくなる。(トイレ以外での排尿、大きな鳴き声、攻撃性、興奮、外に出たがるなど)
オス猫の利点
- 精巣の病気のリスクがなくなる。
- メスへの興味によるストレスが軽くなる。
- 発情期特有の困った行動がなくなる。(大きな鳴き声、マーキング、攻撃性、外に出たがる、ケンカなど)
- 猫後天性免疫不全症候群などケンカや交尾で感染する病気のリスクが低くなる。
- 様々なリスクが軽減することにより、寿命が延びる。
備考
(注意)「沖縄猫の適正飼養ガイドライン」より抜粋
不妊手術を施すことで、たくさんの危険を排除できます。あなたの猫の健康を守り、長く一緒に暮らすためにも不妊手術を行いましょう。
猫にお困りの方へ
猫の自宅敷地内への侵入でお困りの方へは、猫が嫌がる方法をご紹介しています。
1.臭いによる方法
猫は鼻が良いので強い臭いや、嫌な臭いがある場所を嫌がります。
たばこの吸い殻水、コーヒー粕、ニンニク、唐辛子、食用酢、みかんの皮(柑橘類)、市販の忌避剤など
(注意)臭いは時間の経過で薄れてしまうので定期的な交換が必要です。
2.音による方法
猫は耳も良く、人間には聞こえない超音波を聞くことができます。
センサー式の猫除け装置では、猫が来たことを感知し、超音波を出すことにより、人には聞こえないが猫を追い払うことができます。超音波猫除け装置はホームセンター等で購入できます。
3.猫が嫌がる方法
猫は水を嫌います。猫を見かけたら水をまくなどをすることで猫を寄せ付けないようにします。
その他にも、猫がよく通る場所に猫用の剣山を設置し歩けないようにする方法もあります。
備考
(注意)猫に石をぶつけたり、毒餌をまく等の猫へ危害を加える行為は動物愛護法違反になる可能性がありますのでおやめください。
野良猫に餌をあげている方へ
可愛い猫が庭にいるとつい餌をあげたくなってしまうことがあると思います。しかし、安易に餌をあげてしまった結果、野良猫が集まってくるなど、また、そこで繁殖し更に増えてしまうことで収集がつかなくなってしまうという事態が多く発生しています。増えすぎた野良猫は自分だけではなく、周囲の方へも被害をもたらします。また、増えすぎた野良猫は車にひかれたり、無秩序に産まれた子猫はカラスに襲われたりなど、結果的に不幸な命を増やしてしまいます。
無責任な餌やりをやめ、野良猫を増やさないようにすることが大切です。人も、猫も幸せに生きることができるよう、責任のある行動をお願いします。
所有明示をしましょう。
室内飼いの猫でも、地震や雷などに驚いて逃げ出す場合もあります。万が一迷子になった時の為にも、首輪や迷子札を装着しましょう。
(注意)町では、ボランティアの皆様の協力を受け、野外にいる猫を対象に「さくらねこ無料不妊手術事業」を実施しております。飼い猫と野良ねこは首輪や名札等で区別いたしますので、飼い猫には確実に所有明示をお願いします。(名札等の明示がない場合は、誤って不妊手術等を施術する可能性があります。)
さくらねこ無料不妊手術事業について
さくらねこ無料不妊手術事業とは
公益財団法人どうぶつ基金から無料で不妊去勢手術が受けられるチケットの交付を受け、住民やボランティア団体と連携してTNR活動を行う事業です。TNR活動は、飼い主のいない猫を捕まえて(TRAP)、不妊去勢手術を行い(NEUTER)、元の場所に戻す(RETURN)活動です。手術を終えた猫からは子猫が産まれないため、飼い主のいない猫の頭数抑制が見込めます。
金武町は、令和元年7月からどうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」で発行している無料不妊手術チケットの交付窓口となり、町民(個人、ボランティア団体)に配布し、どうぶつ基金の協力病院で飼い主のいない猫(野良猫)に不妊手術をしていただいております。
公益財団法人どうぶつ基金について
公益財団法人どうぶつ基金は、動物の適正な飼育法の指導・動物愛護思想の普及等を行い、環境衛生の向上と思いやりのある地域社会の建設に寄与することを目的に各種事業を行う団体です。
この記事に関するお問い合わせ先
住民生活課
〒904-1292 沖縄県国頭郡金武町字金武1番地
TEL:098-968-3557 FAX:098-968-6272
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更新日:2022年04月01日