猫の飼育・管理について

更新日:2025年08月06日

 これまでは猫に関する法律や条例がなく、だれでも容易に飼育することができましたが、飼い主による適正飼育、管理の責任、生活環境の保全上の支障の防止を図ることから、令和7年7月1日より「沖縄県動物の愛護及び管理に関する条例」が施行されました。

 猫が好きな人も、そうでない方も、不快な思いをすることがないように以下のことに努めましょう。

猫も屋内で飼育しましょう

 昔から猫は自由に歩き回り、屋内外への出入りを自由にして飼われるのが一般的でしたが、令和7年7月より自宅内での飼育を基本とし、外へ逸走しなうよう適切な管理に努めることとなりました。

1.交通事故の危険性

 道路上で車にはねられた猫をよく見かけます。不幸な事故をなくすためにも、猫は屋内で飼育しましょう。

2.伝染病の危険性

 外へ出る猫は野良猫との接触の機会が多く、様々な伝染病感染の危険があります。

3.望まない妊娠の可能性

 猫は繁殖力の非常に強い動物で、外へ出たメス猫が野良猫と交尾し、妊娠して帰ってくることがあります。産まれた子猫を飼えないのであれば、望まない妊娠は避けるようにしましょう。

4.近隣への迷惑

 外へ出た猫は飼い主の知らない間に近隣で糞や尿をしたり、車を傷つけてしまったり、畑を荒らしてしまったりなどの被害を与えることがあります。
 飼い猫が外に出ることで近隣とのトラブルの原因にもなりえます。安心できる生活環境を守るためにも、屋内飼育に努めましょう。

猫の不妊手術のススメ

 猫は繁殖力の非常に強い生き物です。交尾によって排卵が起こるので、交尾をすれば高い確率で妊娠します。また、猫は1年に3~4回出産をし、1度に3~8頭(平均5頭)子供を産みます。産まれたメス猫も早ければ4カ月で妊娠が可能になり次の世代が増えてしまいます。
 猫の不妊手術は、猫の繁殖を抑制するだけではなく、猫を飼う上での様々な利点があります。

メス猫の利点

  1. 望まない妊娠がなくなる。(捨て猫が減る)
  2. 卵巣、子宮の病気のリスクがなくなる。
  3. 性ホルモンに関係する乳腺腫瘍などの病気のリスクが低くなる。
  4. 発情期特有の困った行動がなくなる。(トイレ以外での排尿、大きな鳴き声、攻撃性、興奮、外に出たがるなど)

オス猫の利点

  1. 精巣の病気のリスクがなくなる。
  2. メスへの興味によるストレスが軽くなる。
  3. 発情期特有の困った行動がなくなる。(大きな鳴き声、マーキング、攻撃性、外に出たがる、ケンカなど)
  4. 猫後天性免疫不全症候群などケンカや交尾で感染する病気のリスクが低くなる。
  5. 様々なリスクが軽減することにより、寿命が延びる。

備考

(注意)「沖縄猫の適正飼養ガイドライン」より抜粋

 不妊手術を施すことで、たくさんの危険を排除できます。あなたの猫の健康を守り、長く一緒に暮らすためにも不妊手術を行いましょう。

猫にお困りの方へ

 猫の自宅敷地内への侵入でお困りの方へは、猫が嫌がる方法をご紹介しています。

1.臭いによる方法

猫は鼻が良いので強い臭いや、嫌な臭いがある場所を嫌がります。
たばこの吸い殻水、コーヒー粕、ニンニク、唐辛子、食用酢、みかんの皮(柑橘類)、市販の忌避剤など
(注意)臭いは時間の経過で薄れてしまうので定期的な交換が必要です。

2.音による方法

猫は耳も良く、人間には聞こえない超音波を聞くことができます。
センサー式の猫除け装置では、猫が来たことを感知し、超音波を出すことにより、人には聞こえないが猫を追い払うことができます。超音波猫除け装置はホームセンター等で購入できます。

3.猫が嫌がる方法

猫は水を嫌います。猫を見かけたら水をまくなどをすることで猫を寄せ付けないようにします。
その他にも、猫がよく通る場所に猫用の剣山を設置し歩けないようにする方法もあります。

備考

(注意)猫に石をぶつけたり、毒餌をまく等の猫へ危害を加える行為は動物愛護法違反になる可能性がありますのでおやめください。

野良猫に餌をあげている方へ

 可愛い猫が近くにいるとつい餌をあげたくなってしまうことがあると思います。

令和7年7月より所有者が確認できない野良猫や地域猫に餌を与える場合、容器に入れて行うこととなりました。また、餌を与え終わった際には速やかに容器を回収し、周辺環境や生活環境の保全上、支障を生じさせないことが原則となります。

安易に餌をあげてしまう事で、他の動物を引き寄せたり、虫などの発生の原因にもなります。
 無責任な餌やりをやめ、野良猫を増やさないようにすることが大切です。人も、猫も幸せに生きることができるよう、責任のある行動をお願いします。

飼い猫は所有明示をしましょう。

新しく改正された動物愛護法でペットショップなどで販売する愛護動物に名札又はマイクロチップの装着が義務化されました。 

野生の猫や知人から譲り受けた猫を飼育する場合、名札やマイクロチップが装着されていません。飼育する猫は首輪に名札を付ける、マイクロチップを装着するなど、飼い主がわかるように明示するように努めてください。また、室内飼いの猫でも、不意なことから外へ逃げ出す場合もあります。万が一迷子になった時の為にも、首輪や迷子札を装着しましょう。

(注意)町では、ボランティアの皆様の協力を受け、野外にいる猫を対象に「さくらねこ無料不妊手術事業」を実施しております。飼い猫と野良ねこは首輪や名札等で区別いたしますので、飼い猫には確実に所有明示をお願いします。(名札等の明示がない場合は、誤って不妊手術等を施術する可能性があります。)

さくらねこ無料不妊手術事業について

さくらねこ無料不妊手術事業とは

公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、地域猫活動を行うボランティア 団体等と連携して TNR 事業を行います。 「さくらねこ無料不妊手術事業」とは、飼い主のいない猫に対し「さくらねこTNR (Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す、その印 として耳先をさくらの花びらのように V 字カットする)」を実施することで,繁 殖を防止し,「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全 うさせ,飼い主 のいない猫に関わる苦情や,殺処分の減少に寄与する活動です。

 金武町は、令和元年7月からどうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」で発行している無料不妊手術チケットの交付窓口となり、町民(個人、ボランティア団体)に配布し、どうぶつ基金の協力病院で飼い主のいない猫(野良猫)に不妊手術をしていただいております。

公益財団法人どうぶつ基金について

 公益財団法人どうぶつ基金は、動物の適正な飼育法の指導・動物愛護思想の普及等を行い、環境衛生の向上と思いやりのある地域社会の建設に寄与することを目的に各種事業を行う団体です。

この記事に関するお問い合わせ先

住民生活課

〒904-1292 沖縄県国頭郡金武町字金武1番地
TEL:098-968-3557   FAX:098-968-6272
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