麻しんについて

更新日:2022年04月01日

麻しん(はしか)

麻しんウイルスの飛沫感染(ウイルスや細菌がせきなどと共に空気中へ飛び出し、人に感染する方式)によって起こる病気です。
伝染力が強く、一生のうちに一度はかかる重い病気です。発熱、せき、鼻汁、目やに、発しんを主症状とします。

最初3~4日間は38度前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うとまた39~40度の高熱と発しんが出てきます。高熱は3~4日で下がり、次第に発しんも消失します。しばらくは色素沈着が残ります。
主な合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。

患者100人中、中耳炎は7~9人、肺炎は1~6人に合併します。脳炎は2000~3000人に1人の割合で発生がみられます。
また亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約10万例に1例発生し、麻しん(はしか)にかかった人の1万人に1人の割合で死亡します。

わが国では現在でも年間約50人の子供がはしかで命を落としています。
予防接種では、これらの重い合併症はほとんどみられません。ぜひ、予防接種を受けましょう。

麻しん(はしか)ワクチン(弱毒生ワクチン)

1歳から2歳の間にかかる子が多くなっています。1歳になったら半年以内に受けるように努めましょう。
遅くなった場合でも保育園、幼稚園などの集団生活に入るまでには受けるようにしましょう。
1歳前に保育園に入園させる場合には、10ヵ月頃に麻しん(はしか)ワクチンを任意で受けることをおすすめします。
その場合、お母さんからの免疫の影響でつきが悪い子もありますので、定期接種と同じときにもう一度受けなおしてください。
ガンマグロブリンの注射を受けたことがある人は、3ヵ月から6ヵ月たってから麻しんの予防接種を受けてください。

麻しん(はしか)ワクチンの副反応

このワクチンは弱毒生ワクチンなのでウイルスが増えます。
そのため、接種して1週間後から発熱や発しんなど、軽い麻しん(はしか)に似た症状が約20%の人に出ます。通常は1~2日で消失します。
またまれに熱性けいれんが起こります。また、ごくまれ(100万人に1人程度)に脳炎の発生も報告されています。

ご注意

予診票は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子手帳と一緒に持参してください。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉課

〒904-1292 沖縄県国頭郡金武町字金武1番地
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