ポリオについて

更新日:2022年04月01日

ポリオ(急性灰白髄炎)

「小児マヒ」と呼ばれ、わが国でも30年前までは流行を繰り返していましたが、予防接種の効果で現在は国内での自然感染は報告されていません。
しかし現在でも東南アジアや中国、インドなどではポリオの流行がありますから、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性があります。
予防のためにワクチンを飲んで免疫をつけておきましょう。

ポリオウイルスはヒトからヒトへ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスは口から入り、咽頭または腸に感染します。
しかし、ほとんどの例は病気の症例が出ない不顕性感染(病気としての症状が出ず、知らない間に免疫だけができるような感染の仕方)で終生免疫を獲得します。

症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染し、麻痺をおこすことがあります。
ポリオウイルスに感染すると100人中5~10人はカゼのような症状を呈し、発熱を認め続いて嘔吐、があらわれ麻痺が出現します。
一部の人は永久に残り、呼吸困難により死亡することもあります。

ポリオワクチン(経口生ワクチン)

1、2、3型の3タイプのポリオワクチンが混ざっており、飲むことによりそれぞれつきます。
しかし1つか2つの型だけの免疫しかつかないこともありますので、2回飲むことが決められています。
それによって前回つかなかった型に対して免疫ができて予防体制ができあがります。ひどい下痢をしているとウイルスがつきにくいので、注意しましょう。

ポリオワクチンの副反応

ワクチンウイルスは弱毒化されており安全なワクチンですが、服用後体内で増えますので、50万人以上の投与に1人程度の極めてまれな頻度ですが、ウイルスが脳脊髄に達して麻痺を生ずることがあります。
また、ワクチン投与を受けた人からは15~37日間にわたってウイルスが便中に排泄されます。
このウイルスがワクチンを受けていない子に感染して、麻痺をきたすことがあります。
その頻度は一定していませんが1年に1~2人程度でまれなものです。

ご注意

予診票は、お子さんの健康状態に詳しい保護者が記入し、母子手帳と一緒に持参してください。
また、接種にはお子さんの健康状況をよく知っている保護者が連れて行きましょう。

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